子宮頸がん、これが知りたい 大田乙支大学病院産婦人科ハ·ジュンギュ教授
子宮頸がんは、性経験のある女性なら誰でも安心することはできないがんです。 特に、以前は閉経前後の40~50代の女性に多く発見されていましたが、近年次第に発生年齢が低くなっていることを受け、子宮頸がんについて大田乙支大学病院産婦人科のハ·ジュンギュ教授に詳しく伺います。
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子宮頸がんは、性経験のある女性なら誰でも安心することはできないがんです。 特に、以前は閉経前後の40~50代の女性に多く発見されていましたが、近年次第に発生年齢が低くなっていることを受け、子宮頸がんについて大田乙支大学病院産婦人科のハ·ジュンギュ教授に詳しく伺います。
子宮は、受精した卵子が着床して成長する女性生殖器官で、本体(体部)と頸部で構成されています。 そのうち、膣とつながっている子宮頸部に発生する悪性腫瘍を子宮頸がんと呼び、これは世界の女性がかかるがんのうち二番目に多いがんです。
過去に比べて栄養状態が良くなったため、第二次性徴が発現する年齢はますます低くなり、インターネットやスマートフォンなどの普及により性経験年齢が若年化しているのに対し正しい性教育が行われていません。 また、子宮頸がんが発生する部位である移行帯(transformation zone)が青少年期には子宮頸部の外側に位置しており、成人に比べて子宮頸がんの危険度が非常に高いです。
初期は無症状に近いです。 まれに、子宮痛を感じるという人もいますが、女性のYゾーンの上部に痛みが生じた場合は、生理痛の一種程度と考えられます。 子宮頸がんの最もはっきりした症状は、性交後の軽い膣出血です。 しかし、このような症状は初期に現れるよりも、すでにある程度がんが進行した後に現れる場合が多いです。 二次感染が生じると悪臭がし、排尿困難や血尿、直腸出血、下肢の腫れ、体重減少などの症状が現れます。
おそらくがんの中では唯一といえるでしょう。 子宮頸がんは、性接触によるヒトパピローマウイルス(Human papillomavirus, HPV)の感染が主な原因です。 子宮頸がん患者の99.7%以上から高危険群の乳頭腫ウイルス感染が発見されたことが報告されました。 人乳頭腫ウイルスは、風邪ウイルスのように性生活をする女性の約80%が一生に一度以上感染するほど非常に多く発生し、感染後からがんに進行するまで数年、または数十年かかります。
ヒトパピローマウイルスは150以上の種類があり、高危険群と低危険群に分けられます。 低危険群は性器のイボなどを誘発し、6型や11型が代表的です。 高危険群は、子宮頸がんを引き起こす原因で、16型と18型が代表的です。 ほとんどが一時的で、5年以内に死滅しますが、持続的に感染すると子宮頸がんの危険度が高まります。
子宮頸がんⅠ期からⅡ期初めには手術や同時化学放射線療法が可能です。 Ⅱ期末以降は二つのうち一つを選択して行います。 研究の結果、手術と同時化学放射線療法の生存率があまり変わらないことが確認されたためです。 そのため、通常は手術よりも同時化学放射線療法を選びます。 手術方法としては、開腹術、腹腔鏡手術、ロボット手術などがあります。 やはり女性は傷跡を気にされるため、できるだけ傷跡が残らない方式の手術を望む傾向があり、体に穴を一つだけ開ける単孔式手術、穴を開けずに自然開口部である膣からの手術も行われています。
予防ワクチンのあるがんは子宮頸がんが唯一です。 そのため、ワクチンは選択ではなく必須です。 しかし、ワクチン接種率は50~60%に止まっています。 数年前に日本で副作用の議論がありましたが、韓国疾病管理本部によると子宮頸がんの予防接種後、障害や死亡をもたらす重症異常反応の発生は1件もなく、申告事例も一時的または軽微な反応がほとんどだったそうです。 これは一般的なインフルエンザワクチンの副作用と同じです。 そのため、9歳から29歳まで男女ともに予防ワクチンを打つことをお勧めします。 しかし、30歳以上、中年女性でも新たに感染することがありますので、遅く打つと効果がなくなるわけではありませんので、専門医に相談してから45歳まで予防接種をお勧めしています。
何よりも定期的な検査が重要です。最初の性経験年齢を遅らせ、性交渉の相手の数を最小化するなど、安全な性生活を維持することが予防に役立ちます。