白髪は遺伝、若白髪はストレス

白髪は自然な老化の過程ですが、平均年齢よりも早く白髪が出始めた場合(西洋人は20代以前、アジア人と黒人は30代以前)には早発性白髪、別名「若白髪」と言います。

若白髪は一般的な白髪とは同じように見えますが、発生分布においては違いがあります。白髪は横、前、後頭部の順に生じますが、若白髪は大概の場合、全体的に所々生じます。一般的に白髪が生じるのは、遺伝的な要因が一番大きいと知られています。したがって、両親が白髪の場合には子供も白髪になる可能性が高く、両親が若いうちくから白髪が生えると子供も早期に白髪が生えるので、両親や親戚の中に若いうちから白髪が多い人がいれば子供もそうなり得ます。

しかし、若い時の白髪はストレスが一番の原因となります。ストレスを受けると、ホルモンの乱れおよび活性酸素の生成により毛根への栄養分の供給が減少したり、メラニンの生成を低下させる可能性があります。貧血や栄養失調による髪の毛の細胞の老化も白髪の原因となり得ます。生活習慣も白髪に影響を与えることがあり、西洋人は動物性脂肪を多く摂取するため血中コレステロールが増加し、毛根に供給される栄養分が減り、白髪が生える確率がアジア人よりも高いです。また、タバコを吸い睡眠が不足な場合には、体温が低下して血液循環が悪くなり、髪の毛によくない影響を与えることがあります。